A-PAB主催による、「4K制作者のためのワークショップ」が1月25日、26日の2日にわたり大阪・大深町のグランフロント大阪で開催されました。この催しは昨年の東京・秋葉原での開催に続き2回目となります。ワークショップは講習と展示で構成され、A−PAB会員社とその紹介による事業者の制作や技術関係者を中心に2日間でおよそ350人が参加しました。4Kに関しては、地上波での方針は現時点では示されていないものの、制作能力のある各地の地上波局では4K制作や関連情報へのニーズが高いとの声に応えて開催されたものです。
講習には既に4K制作や設備の導入で先行し、経験を積んだ地上波放送局9社から講師が参加し、ローカル局の4K戦略、4KのBS・地上・ネットによるサイマル放送、効率的な撮影・編集のワークフロー、4K HDR制作の検証と今後の課題、経営から見た4K制作など貴重な体験談が披露されました。
展示コーナーには11社が参加し、4K8Kカメラ、HDR対応4K8Kモニター、波形モニターや編集機器、4K8K評価用映像、4K中継映像のHDR/SDR比較など、今後、各局で導入の参考となる番組制作機器が数多く展示されました。
また、展示コーナーの一角には4KのHDR作品だけを上映するモニターが設置され、6社から出展された7作品によるHDRならではの美しい映像が関心を集めました。
参加者の皆様に提出していただいたアンケートによりますと、ワークショップは「役に立った」、「また開催されれば参加したい」などの声が多数聞かれました。