6月28日午後２時より「 一般社団法人放送サービス高度化推進協会（A-PAB） 第８回 定時総会」が明治記念館（港区元赤坂）で開催されました。
会員の出席状況は、議決権を有する正会員２４８団体のうち４７団体が出席、議長委任が８１団体、書面による表決参加が９６団体で、合計２２４団体の参加となりました。
冒頭、議長を務める相子理事長から、以下のような挨拶がありました。
「新型コロナウイルスも、感染症での分類が変更され、普段の生活が戻りつつあるように感じておりますが、やはりコロナ感染拡大から３年強、改めて、非常に大きな影響があったと感じております。
ご承知の通り、テレワークやオンライン会議の拡大により、ライフスタイルが大きく変化し、その下支えとして、デジタル化が急速に進展、家庭でのネット接続率も急上昇し、メディアをめぐる環境が大きく変化しました。こうしたデジタル化の進展は、放送にも大きな影響を及ぼしましたが、一方で、放送事業者、メーカーさんをはじめとする関係各社は、デジタル化の活用にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。総務省におきましても、「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」などにおいて、今後の放送に関する幅広い、様々な検討が行われております。
A-PABにおきましても、皆様のご協力により、メタデータの活用やコネクティッドＴＶへの対応、４Ｋ８Ｋの一層の普及促進など、当協会の目的である、放送サービスの高度化に関する議論が進展した期間となりました。放送を取り巻く環境は変化しても、新たな時代にしっかりと対応することで、放送に対する信頼もより高まり、放送のメディア価値向上にも、つながるものと考えております。
今年度につきましては、より迅速な、大胆な発想による取り組みが求められるものと思います。２０２３年度事業計画をしっかり遂行するとともに、放送事業者、メーカー各社、放送関連企業の皆様の、そうした取り組みのお役に立てるよう、協会としてやるべきことを考え、大胆に、そして、スピード感をもって思い切った取り組みを行ってまいりたいと考えております。今後とも、どうぞ、ご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。」
続いて、議長に株式会社テレビ東京 前進氏が選出され、議事録署名人には、日本放送協会の藤田昌巳氏、TVS REGZA株式会社 本沢邦朗氏がそれぞれ指名され議事に入りました。
審議事項として、第１号議案「役員の選任について」を阿部浩二専務理事が説明し、原案の通り、各々の役員の選任について承認されました。
今回退任された理事の方々は、伊藤浩氏（日本放送協会）、岡田智之氏（パナソニックエンターテインメント＆コミュニケーション株式会社）、柴田康弘氏（日本テレビ放送網株式会社）、白石一彦氏（日本電気株式会社）、須磨直樹氏（ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社）、田中晃氏（株式会社ＷＯＷＯＷ）、浜島聡氏（株式会社ＢＳ朝日）、 向山明生氏（株式会社ＴＢＳテレビ）、宗俊昭広氏（シャープ株式会社）の９名です。
監事は、川上景一監事（一般社団法人電子情報技術産業協会）です。
新しく理事に就任された方々は、池田敏之氏（日本電気株式会社）、伊佐野英樹氏（株式会社ＢＳーＴＢＳ）岡本寛文氏（シャープ株式会社）、奥田 晋氏（株式会社ＴＢＳテレビ）、加増良弘氏（株式会社ＢＳテレビ東京）、黑﨑太郎氏（日本テレビ放送網株式会社）、根本拓也氏（日本放送協会）、山根洋介氏（パナソニックエンターテインメント＆コミュニケーション株式会社）、山本均氏（株式会社ＷＯＷＯＷ）の９名です。
監事には、平井淳生氏（一般社団法人電子情報技術産業協会）が選任されました。
続いて、報告事項１「２０２２年度事業報告及び決算報告について」に移り、事業報告については阿部浩二専務理事、笹尾敬子常務理事、安田隆二理事が以下のようにそれぞれの担当分野について報告しました。
阿部専務理事
「はじめに」と「４K・8K等の技術基盤を用いた、新たな産業・文化の創成への貢献に関わる業務」、「放送を取り巻く環境の変化に対応すべく、中長期的観点からデジタル時代における放送サービスの価値向上に資する事案の検討および取り組み」のほか、会員の状況および協会の運営について報告。
笹尾敬子常務理事
「地上・BSテレビ放送/新４K８K衛星放送に関わる普及、利用促進、周知広報、受信環境整備の推進」のうち、【地上・衛星の２K放送サービスへの対応】、【新４K８K衛星放送等の理解及び普及推進を目的とした情報の発信】、「新たな放送技術を用いたコンテンツの制作環境の高度化と浸透に向けた業務」、「地上テレビジョン放送番組の著作権保護に関する関係事業者等との連絡、調整、契約に関わる業務」、「会員向けサービス」について報告。
安田隆二理事
「放送サービスの高度化（４K・８K、スマートテレビ等）/地上・衛星デジタル放送に関わる技術仕様の検討、検証、評価等」、「地上・BSテレビ放送/新４K８K衛星放送に関わる普及、利用促進、周知広報、受信環境整備の推進」のうち、【新４K８K衛星放送の受信環境整備の推進】、【電波漏洩に関する調査】、「BS放送のエンジニアリングストリームの衛星基幹放送業務ならびに地上テレビジョン放送のエンジニアリングサービスの運用および関係事業者等との連絡、調整、契約に関わる業務」について報告。
２０２２年度決算報告については、阿部専務理事が報告しました。次に西透監事（日本放送協会）から、川上景一監事（一般社団法人電子情報技術産業協会）と堀木卓也監事（一般社団法人日本民間放送連盟）とともに事業報告、会計および理事の職務の執行状況に関する監査を行ったところ、いずれも適正であった旨が報告されました。
最後に報告事項２「主たる事務所の移転について」を阿部浩二専務理事が説明し、第８回定時総会は終了しました。
