一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は、6月18日(火)に千代田放送会館で記者発表会を開催しました。今回も、原則としてプレス関係者(約50名参加)の取材に限っての開催となりました。
冒頭、主催者を代表して、A-PABの相子宏之理事長が次のように挨拶しました。
本日はお忙しい中、また、大変お足元の悪い中、記者発表会にご出席いただき、誠にありがとうございます。また、日頃よりA-PABの活動にご協力をいただきまして、改めて御礼申し上げます。
ご存知の方も多いかと存じますが、当協会の成り立ちは、2000年に設立されたBSデジタル放送推進協会まで遡ります。その後、2003年に設立された地上デジタル放送推進協会と2007年に統合され、さらに4K8K放送開始に向けて、2013年に設立された次世代放送推進フォーラムと2016年に統合され、現在のA-PABとなっております。
新たな放送サービスの開始に伴い、その普及推進を図って来ましたが、技術の進展と共に、デジタル化、高画質化等と放送も進化しており、昨今の環境の変化は、ネット環境の進化やテレビ受信機の高機能化等も伴いまして、コンテンツ・映像の視聴スタイルそのものも大きく変化しております。
一方で、メディアやサービスが多様化する中においても、やはり、コンテンツを楽しむ上で、高画質化というのは大事な魅力のひとつだと考えております。放送におきましても、長い歴史の中で、常に高画質化を進めてまいりました。勿論、面白い、興味深いコンテンツを制作するということが第1ではありますが、その面白い、興味深いコンテンツを、4K8K衛星放送で高画質で気軽に楽しんでいただくということも、放送の重要な部分だと考えております。
本日は、これまでの取り組み同様、NHK、BS民放5局の皆様にご協力をいただきまして、「BS4K8K衛星放送で見ようよ!キャンペーン」を発表させていただきますが、今回も各局が魅力的なコンテンツを編成していただいております。
加えて今回は、4K8K衛星放送が開始されてから5年が経過し、これまで制作された4Kコンテンツの良さを改めて見直すべく、今年初めより進めてまいりました「4K番組アワード」の受賞作品を発表させていただきます。各社からたいへん多くの作品をエントリーしていただき、内山先生をはじめ、審査員の皆様に審査をしていただき、おかげさまで本日発表の日を迎えました。大変お忙しい中、長時間にわたり審査にご協力いただき、感謝申し上げます。
4K8K衛星放送は、対応機器の普及もおよそ2,000万台となり、まだまだ普及途上ではございますが、コンテンツも次第に充実してきておりますので、是非、記者の皆様から、その素晴らしさを、視聴者の皆様にお伝えいただけるよう、お力添えいただけると幸いでございます。本日はまた、素晴らしいゲストの方もいらっしゃっていただいておりますので、最後までどうぞ宜しくお願い致します。今後とも、どうぞご支援ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。
「A-PAB 4K番組アワード」授賞式
続いて、A-PABが初めて開催した「A-PAB 4K番組アワード」の授賞式を執り行いました。まずはじめに審査委員の皆様にご登壇いただき、ご紹介をしました。委員長を務めた青山学院大学総合文化政策学部教授 内山隆さん、ジャーナリスト/コラムニストで放送ジャーナル社取締役でもある長谷川朋子さん、株式会社IMAGICA EEX代表取締役CEO兼CCO諸石治之さん、阿部浩二A-PAB専務理事の順にご紹介した後、各部門の授賞式を行いました。
そして、まず最初にドラマ部門の授賞式を行いました。優秀作品に選出された5作品について、スクリーンに各作品のキービジュアルを掲出しながらご紹介しました。
<ドラマ部門>優秀作品
- BSテレビ東京「土曜ドラマ9「たそがれ優作」
- BS日本「BS笑点ドラマスペシャル 桂歌丸」
- 日本放送協会・NHKエンタープライズ「浮世の画家」
- J:COM、日本映画放送「三屋清左衛門残日録 ふたたび咲く花」
- テレビ大阪「地球の歩き方」
そして、最優秀作品に選出された「連続ドラマW フィクサー Season1」(WOWOW)の授賞式を行いました。作品の映像を紹介した後、審査委員の長谷川朋子さんから株式会社WOWOWコンテンツプロデュース局 ドラマ制作部プロデューサー 村松亜樹さんに賞状と楯が授与され、村松さんは以下の通り喜びを語りました。
「WOWOWが連続ドラマを作り始めて15年。第一弾作品でご一緒した井上由美子さんと再びタッグを組んで、このドラマを作りました。テレビの視聴環境が大きく変化する中でWOWOWとしてどのようなドラマを作るべきか、クオリティをどこまで突き詰めることが出来るか自問自答しながら真摯に作り上げたと自負出来るドラマです。映像の観点で申し上げますと、作品のテーマとして人間の表と裏を描いたので、登場人物の明暗・コントラストを描き、照明やグレーディングなどにもこだわりました。ですので、今回4K番組アワードで最優秀作品賞を受賞出来たことを本当に嬉しく思っています。これからも良い作品を作っていきたいです」
紀行・ドキュメンタリー部門へ続き、優秀作品に選出された5作品をについて、スクリーンに各作品のキービジュアルを掲出しながらご紹介しました。
<紀行・ドキュメンタリー部門>優秀作品
- WOWOW「ドキュメンタリーシリーズWHO I AMパラリンピック 小田凱人(日本/車いすテニス)」
- NHK・NHKエンタープライズ「地球トラベラー グレートヒマラヤトレイル 日本人が愛した山 マナスル」
- BSテレビ東京「秘境黒部百年物語~未来へ紡ぐ守り人たち~」
- 信越放送「時を越える谷 4Kカメラでつづる木曽の1年」
- BS朝日「鉄道・絶景の旅スペシャル 解禁!新ルート完全走破 紅葉と新雪の立山黒部」
そして、最優秀作品に選出された「令和の法隆寺~千四百年の伝承と聖徳太子の残響~」(BSフジ)の授賞式を行いました。作品の映像を紹介した後、審査委員長の内山隆さんから株式会社MBS企画 番組プロデューサー 喜友名 沙紀さんに賞状と楯が授与され、喜友名さんは以下の通り喜びを語りました。
「4年も前の作品が最優秀作品に選ばれたのは何故だろうと思って、改めて見てみました。すると、2時間ものドキュメンタリーなのに、見終わった後に何故か心が穏やかになって聖徳太子が説いた「和を以って尊し」という言葉が頭ではなく心の中にスッと入って来ました。そんなところが評価されたのかなと感じました。ご協力いただいた法隆寺の皆様、ご出演いただいた皆様に感謝しています。最後に、この番組にご出演いただいた元奈良文化財研究所長の鈴木嘉吉さんが撮影当時91歳だったんですが、その2年後に亡くなってしまいました。この場でご冥福をお祈り申し上げます。この度は本当に有難う御座いました」
ライブ・エンターテインメント部門へ続き、優秀作品に選出された5作品をについて、スクリーンに各作品のキービジュアルを掲出しながらご紹介しました。
- WOWOW「NODA・MAP「兎、波を走る」作・演出 野田秀樹」
- BSテレビ東京「東急ジルベスターコンサート 2023-2024」
- BSフジ「辻井伸行×アイスランド~継がれゆく音楽の絆~」
- BS日本「鮨録」
- BS-TBS「ヒロシのぼっちキャンプ」
そして、最優秀作品に選出された「大迫力!長岡の大花火2022 スペシャルライブ」(NHK・NHKグローバルメディアサービスの共同エントリー作品)の授賞式を行いました。審査委員の諸石治之さんからNHKチーフ・プロデューサー 矢野洋平さんに賞状が、株式会社NHKグローバルメディアサービスエグゼクティブ・プロデューサー 茂木明彦さんに楯が授与され、受賞者を代表して茂木さんは以下の通り喜びを語りました。
「このような賞をいただき、100人近いスタッフが本当に喜んでいます。長岡の大花火は毎年8月2日・3日に開催されますが、その前日の8月1日は長岡空襲があった日で、慰霊や復興、平和への祈りが大きなテーマになっています。長岡花火の名物のひとつが復興祈願花火フェニックスですが、2004年中越大地震の翌年から始まりました。受賞した2022年はコロナ禍の影響で3年振りの開催でした。ウクライナ侵攻が始まった年で、花火師は花火にウクライナのカラーを取り入れるなどして平和への祈りを込めました。人々の想いや花火の美しさ・迫力をそのまま届けるべく、映像は8KHDRでロングにこだわりました。音声は22.2チャンネルの迫力ある音で収録しました。今年も8月2日にBSP4Kなどで生中継します。今年は中越地震から20年ということで花火師たちも特別な想いで臨んでいます。今回の受賞を励みに、私たちも更に進化した生中継が出来るように精進していきたいと思います」
短篇映像部門へ続き、優秀作品に選出された5作品をについて、スクリーンに各作品のキービジュアルを掲出しながらご紹介しました。
- NHK・NHKエデュケーショナル「美の壺 時をつなぐ 橋」
- ZTV 伊勢放送局「壮観劇場「伊勢・熊野 魂の巡礼」」
- 日本デジタル配信「日本に恋しよう!ピース・ニッポン シーズン2 #1 美しい日本の四季」
- BSテレビ東京「炎‐HOMURA‐」
- 広域高速ネット二九六「KIOKUGAMI~日本の記憶を呼び起こす和紙アート~」
そして、最優秀作品に選出された「つくるということ」(関西テレビ放送)の表彰を行いました。審査委員の諸石さんから関西テレビ放送株式会社制作技術センター専門部長 矢野数馬さんに賞状と楯が授与され、矢野さんは以下の通り受賞の喜びを語りました。
「この楯は能登の職人さんが作られたと伺っていますが、大変な重みを感じております。蒼井優さんをはじめとするすべてのスタッフ、キャスト、すべての関係者に感謝します。このたびはどうも有難う御座いました」
そして、各部門最優秀作品の中から選出されたグランプリ作品を内山隆審査委員長が発表しました。グランプリ作品として「連続ドラマW フィクサー Season1」(WOWOW)が発表され、株式会社WOWOWコンテンツプロデュース局 ドラマ制作部プロデューサー 村松亜樹さんが改めて登壇、賞状とトロフィーが授与されました。村松さんは以下の通り喜びを語りました。
「先程ドラマ部門で最優秀賞を受賞し、緊張した登壇だったなと思っていましたが、グランプリまでいただけるということで、緊張と興奮と喜びが入り混じった気持ちです。各ジャンルの最優秀作品の映像を席で拝見し、4K作品は短い尺でも没入感が凄いなと感じました。ドラマだけでなくドキュメンタリーやライブや短篇など各局様が作られる番組を拝見し勉強しながら作品を創っていきたいです。このたびは名誉ある賞を有難う御座いました」
この後、スペシャルゲストとして「連続ドラマW フィクサー Season1」に出演された内田有紀さんが登壇。この作品がグランプリを受賞したことについて、「WOWOWさんのドラマは脚本作りの段階から、ご覧になる皆さんに高いクオリティの作品を提供したいという真剣な想いで作られているので、演じる側が緊張感を持って臨まなければならないものになっています。そんな作品は視聴者のかたに必ず届くと思っているので、数ある作品の中からこの作品をグランプリに選んでいただき感謝しています」と語りました。
また、役柄を演じた感想について尋ねられると「主人公と裏取引をしている、総理大臣の愛人であったこともあるという刺激的な女性、上昇志向のある野心家を演じましたが、それよりも何よりもこのドラマは出演者が主演の唐沢寿明さんや西田敏行さん、小林薫さんはじめ名前を挙げたらきりがないほど豪華なキャストが出演されていました。日々、芝居合戦が繰り広げられていて、私もオンエアをみながら「皆さん本気でぶつかりあっている。これは私も気を抜けない」と感じました。そんな相乗効果の中で毎日戦いを挑んでいるようでした。そして、監督の西浦正記さんがキャラクターを粒だたせてくれて丁寧に演出して下さった。キャストと監督が同じテンションの幸せな作品の撮影現場に緊張感を持って臨んでいました」
4K映像の出来上がりについては、「企画・プロデュースをされた青木さんが「グレーディング」に力を入れているとおっしゃっていて、撮影機材も素晴らしいんですが、その後の処理も時間をかけて丁寧に作られています。出演者の印影や表情に迫力があって、美術セットも丁寧に作られている。カメラが引くと全体が隅々まで重厚感があって没入感があった。芝居だけでなく映像にも引き込まれていく作品だと感じました」と答えました。
最後に、審査委員長の内山隆さんがアワードの講評を語りました。
「本アワードの審査員を代表しまして、一言、お話し申し上げたいと思います。
この度、受賞された皆様、誠におめでとうございます。お祝いを申し上げたいと思います。また全ての応募されたみなさまにも、同様のメッセージをお送りしたいと思います。審査は僅差で、とても迷いが多かったことを申し添えておきます。
今回の審査では、結果として2016年作品から、今年の作品まで、約8年間に跨る、73本の作品を拝見させていただきました。そのひとつの気づきは、映像、画質、表現手法は年単位で進化しているということです。単にハード技術の進化と普及に留まることではなく、それを使う作家・クリエータの技術やパッションの進化です。4KHDRは2KSDRに比べれば、器の大きな入れ物です。それを使いこなすうえで、作り手の熱量は、絶対に不可欠です。
今回の応募作品からは、目と耳から入る情報だけではない、作り手と一体になれる、何かを感じ取れます。それが審査項目に入れた、没入感です。その中でも、特に、在阪各社、地方局各社、ケーブル局各社のこだわりに対しては、熱量の高さの裏付けとして、一段の称賛を送りたいと思います。
真に歴史に残るようなクリエイティブならば、テキストの小説でも、1枚の絵画でも、1曲の音楽でも、十分な没入感を作り出すことは、不可能ではありません。一方、映像は、110年前から、第七芸術、総合芸術とよばれ、さらにトーキーの発明によって、史上初のマルチメディアとなりました。目と耳に同期して訴えかける映像メディアには、世界感を作り出すアドバンテージがあるはずです。でもその進化は終わっていない、完成されていないという発見を、改めてみなさまに共有したいと思います。
だから、このアワードに出品されたみなさまには、大きな期待があります。これからも映像の進化を止めず、エッジにいてほしいと、心から思います。またこの素晴らしさを、一般の視聴者の方にも、大いに共感してほしい、という、願いがあります。同じ作品でも、より大画面・高精細・高階調で見たほうが、はるかに没入し、作り手が込めた思いを、くみ取りやすくなることは言うまでもありません。
最後に、この素晴らしいアワードを企画し、73本の優れた作品との出会いに導いていただきました、A-PAB、事務局各位には、心からお礼を申し上げたいと思います。
重ねてではございますが、受賞された皆さま、応募された皆さま、素晴らしい作品を、作っていただきましたことを、深く感謝申し上げたいと思います。みなさまの今後のさらなる進化を、期待して、審査講評とさせていただきたいと思います」
NHK・BS民放5社「BS4K8K衛星放送で見ようよ!キャンペーン」
次のコーナーでは、昨年誕生した4K8K推進キャラクター「ヨンハチさん」が登場。来場したメディアに向けて笑顔を振りまきました。そして、BS編成担当者会議主査で株式会社ビーエスフジ常務取締役の荒井昭博さんが今回で8回目となるキャンペーンについて、ヨンハチさんの横に立って以下の通り語りました。
「4K8K作品は一作一作を見れば没入感があり本当に素晴らしい。但し、点で見るとまだリアルにご覧になったことがないかたが多い。普段民放5局は凌ぎを削っていて、NHKさんと組むことも滅多に無いんですが、一人でも多くのかたに4K8Kを見ていただくということでA-PABを中心に総務省にもバックアップいただいて、6局が集まってキャンペーンを始めた。
ただ、例えばエンドロールでの表記が「制作」だったり「製作」だったりと、局ごとにルールが違う。それらを乗り越えて、点を線にし面にして多くのかたに観ていただくべくキャンペーンを行っている。これまで、NHKのチコちゃんが民放で放送されたり、BS日テレの笑点ドラマの春風亭昇太師匠が全局に出演したり、そして前回はここにいるヨンハチさんが各局に登場したり、と垣根を越えた取り組みを行って来た。4Kは視聴者の皆様の生活を豊かにするツール。視聴者のかたに「感動した」と言っていただけることを励みに頑張って4Kで良い番組を作っていきたい」
続いて、「BS4K8K衛星放送で見ようよ!キャンペーン」の各局キャンペーン番組の番宣映像と各番組の出演者コメントをまとめたこの記者発表会のための10分のダイジェスト映像を上映。ラインナップの幅広さと各番組のみどころを来場したプレス関係者に紹介しました。
そして、スペシャルゲストの内田有紀さんが改めて登壇。MCの勝恵子さん、荒井さんと共に4Kの魅力について語りました。内田さんは現在出演中のNHK「燕は戻ってこない」など
4K番組に出演される際に演じる側として意識していることや撮影現場での対策などについて以下のように語りました。
「髪の乱れも4Kははっきり見えるので、メイクさんには念入りにチェックしていただき視聴者の皆さんに作品に入り込んでいただけるように気を付けています。大変な一方でプラスになることは、4Kは役者の表情がよりはっきり映るので、感情が高ぶったときに目が赤くなったり頬や唇が震えたりする様子も伝わります。役者の感情移入したときの魂がしっかりと伝わるのが4Kの魅力だと思います」
残り3エピソードとなった「燕は戻ってこない」について尋ねられると、「このドラマは日常の夫婦のリアルなセリフが多く、生々しく演じることが出来ている。見ていただく人たちも構えずに家の中や隣の家で起こっている出来事のように受け止めて、代理母出産や社会の在り方などについて何かを感じていただければと思います」と答えました。
荒井主査から「ご自宅の4Kテレビでどんな番組をご覧になっていますか」と尋ねられた内田さんは「私は歴史的建造物が好きなんです。4Kだとディティールがわかるので海外の建築物の番組は見ています。また、猫が歩いている番組も見ています。猫の毛の柔らかさ、目が細くなっているところ、昼と夜とで違うところの鮮明さ。目の前を猫が歩いているように楽しんでいます」と答えました。
荒井主査が「A-PAB 4K番組アワード」で気になった作品について尋ねると、内田さんは「私は普段キャンプをしているので、「ヒロシのぼっちキャンプ」が気になります。4Kだと焚火なんて自分が当たっているような臨場感を感じるのではないでしょうか」と答えました。
荒井主査が「4Kは黒がクリアーに映るんです。夜のキャンプの風景はよく映えるのでは」と話すと、内田さんは「画面がしっかり映ってくれると、そこにいるような気持ちになれる。ヒロシさんと旅しているような気持ちになれるのでは」と笑顔で応えました。
荒井主査から最後の質問として、「来月始まるパリ2024オリンピック、4Kで見たい競技は?」と尋ねられた内田さんは「部活でフェンシングを習っていたので、フェンシングを4Kで中継して欲しいですね。速いスピードの攻防や剣裁きなどが4Kだとより楽しめるのではないかと思います」と答えました。
質疑応答に移り、記者からの「ドラマ以外の他のジャンルの4K番組に出演するとしたら、どんなジャンルの作品に出演したいか」という質問には、「4K放送で建築物をめぐる番組に出演しているが、8Kをまだ体感したことが無いんです。立体的に見えるということなので、細かいディティールまでわかると思う。8K番組に出演してみたいですね。4K番組であれば、ライブやバラエティなど出演者のエネルギーが伝わる作品に出演したい」と答えました。
続いて「4Kドラマで今までなかったような役柄に挑戦するとしたらどんなキャラクターを演じてみたいか」と尋ねられた内田さんは「4Kで映す火星をネット動画で見たことがあるので、今まで観たことが無い未知の世界で繰り広げられる作品などはいかがでしょうか。NASAの研究員みたいな。私は英語は出来ないので、日本語で(笑)」と笑顔で語りました。
最後に、ヨンハチさんと内田さんのフォトセッションが行われ、盛況のうちに記者発表会は終了しました。