2018年11月14日(水)午前 、InterBEE2018開幕時に行われた基調講演にて、A-PAB福田 俊男 理事長による講演と、放送を開始する事業社代表による「新4K8K衛星放送事業者 サービス開始に際してのメッセージ」セッションが行われました。会場は満席で、約600人(メイン会場 500人、サテライト会場 100人)が聴講しました。
福田 俊男 理事長は「いよいよ始まる4K8K放送」と題した講演において、4K8Kの軌跡、今後の展開のハードル、特に4Kチューナーが必要であることの周知の重要性について語り、また、A-PABが行っている周知広報施策や地上波への展開を見据えた支援施策、助成金サポート施策等について紹介しました。最後に、「放送開始後が本当の勝負」として事業者の一層の努力が必要であることを強調するとともに、関係者への協力、支援を呼びかけました。
続いて、12月1日から新4K8K衛星放送を開始する事業者9社の代表による「新4K8K衛星放送事業者9社 サービス開始に際してのメッセージ」セッション が行われ、A-PAB石田昭彦常務理事の進行のもと、下記の代表者により意気込みとお薦め番組が力強くアピールされました。
【登壇者】
日本放送協会 専務理事・技師長 児野 昭彦 氏
株式会社 ビーエス朝日 代表取締役社長 菊地 誠一 氏
株式会社BS-TBS 代表取締役社長 相子 宏之 氏
株式会社BSテレビ東京 代表取締役社長 石川 一郎 氏
株式会社ビーエスフジ 代表取締役社長 亀山 千広 氏
株式会社東北新社メディアサービス 代表取締役社長 木田 由紀夫 氏
SCサテライト放送株式会社 代表取締役社長 佐々木 良太 氏
株式会社QVC サテライト 代表取締役社長 塙 雄一郎 氏
株式会社スカパー・エンターテイメント 代表取締役社長 古屋 金哉 氏
各代表から語られた「意気込み」の概要は以下のとおりです。
【NHK】
準備は整ったのでスタートを待つばかりという状況。ゲートインした競走馬の気持ちか。2020年まではタイトなスケジュールだが、視聴方法などの周知をA-PABとともに積極的に行っていきたい。
【BS朝日】
視聴者が家電店に駆け込んでもらえるようなコンテンツを提供したい。新しい時代の始まりと捉え、多彩なジャンルの番組を提供していく。
【BS-TBS】
高い質のコンテンツを提供して放送の価値の再向上を目指す。単に高画質だから良い、ということではなく、良質なコンテンツを4Kで制作してさらに価値を高めていく
【BSテレ東】
新たに設けたキャッチフレーズは「”テレビの力” 新発見 365日」。ドラマに力を入れ毎日放送する。やってみないとわからないところもあるが、チャレンジしていきたい。
【BSフジ】
準備状況は、といえば、走りながら考えていく。年末年始に重点を置き、4Kならではの「天気」にこだわり、夕日を追いかける番組を予定している。報道番組にも力を入れ、すでに少し前から4K制作している。
【東北新社メディアサービス】
洋画中心のチャンネルだが、クラシック音楽も放送していく。我が家の部屋が劇場に変わるようなコンテンツを提供したい。
【SCサテライト】
蓄積した視聴データを元に「ショッピングエンターテインメント」を充実させたい。ライブの復興という時流とともに、365日ライブで4Kの特性を活かしていく。
【QVCサテライト】
4K導入のために半年をかけ、24時間ピュア4Kを出せるようにした。美しくわかりやすく伝えるためのリハーサルも繰り返している。正確な情報で納得して買っていただくことを理念としているので、4Kによりさらにサービス向上できると考えている。
【スカパーエンターテイメント】
有料chの中から8つを開局。内容もしっかりしたものを揃えていく。自主制作のドラマをスカチャン1,2で放送し、4月にはスカチャン2でペイパービューを実現する予定。グループとして、左旋放送を見ていただくための施策、キャンペーンを行っていく予定。
このほかA-PABは、周知広報施策のひとつとして、展示ホールにブースを設け、各メーカーの協力のもと、4K8K関連機器を展示し番組PR映像を上映しました。10月に開催されたCEATECの展示内容にLG社の4Kチューナー内蔵テレビと富士通の4Kチューナー内蔵PCが加わり、4Kチューナー内蔵テレビ6台、8Kチューナー内蔵テレビ1台、4Kチューナー8台、4Kチューナー内蔵録画機3台、、ケーブル4K8K関連機器が展示されました。
また、幕張メッセ正面玄関のロビーにて 4Kテレビ、8Kテレビを設置し、新しく始まる放送の魅力をPR映像で、来場者にアピールしました。