千葉県千葉市の幕張メッセで11月15日から開催された国際放送機器展(Inter Bee2017)でA-PABの土屋円専務理事が基調講演を行い、2018年12月1日から始まる新しい4K8K衛星放送について、一般視聴者にこれまで以上に関心を持ってもらうために周知広報の重要性を訴えました。
この中で土屋専務理事は、現在販売されている4Kテレビ、4K対応テレビで新しい放送を視聴するためには、今後発売される対応チューナーが必要であり、これを知っている視聴者はA-PABの市場調査によると1割程度しかいないため、リーフレットを全国の販売店に配布して認知率を高めていくと述べました。
また、左旋での放送を視聴するためにはアンテナや増幅器などの受信インフラを整える必要があるが、これを知っている視聴者は殆どいないため、電器店やマンション管理業団体への周知活動に一層注力して行くことを強調しました。
さらに、12月1日には新たな4K8K放送の開始1年前セレモニーを多くの関係者出席のもとで開催し、1年後の放送開始に向けた周知広報の本格始動を確認するキックオフセレモニーにする考えを明らかにしました。
一方、展示場の入り口ではA-PABによる4K8KのBS試験放送と左旋4K試験放送を2台の大型モニターを使って展示し、また展示場ではNHK、JEITAブースの一角で左旋円偏波による受信環境の説明や注意に関する展示等を行い、来場者の関心を集めました。