A-PAB主催による、4K制作力向上のためのワークショップが1月26日、27日の2日にわたり東京・秋葉原で開催されました。ワークショップは講習、上映、展示の3つのコーナーで構成され、A-PAB会員社の制作や技術関係者を中心に2日間でおよそ500人が参加しました。この催しは、4K放送に関して地上波での方針は現時点では示されていないものの、制作能力のある地上波局では4K制作や関連情報へのニーズが高いとの声に応えて実施されたものです。
講習には既に4K制作や設備の導入で先行し、経験を積んだ7つの地上波放送局から講師を招き、ワークフローの説明、撮影や編集等で苦労した点、費用に至るまでさまざまな観点から体験談が披露されました。
上映コーナーではキー局3社を含む7社が、それぞれのブースで自社制作の4Kコンテンツを繰り返し上映し、参加者に多数の4K作品を観る機会を提供するとともに、映像の特徴や制作のノウハウ等を担当者が説明しました。また、各社のブースとは別に4KのHDR作品だけを上映するモニターも設置されました。
展示コーナーには15社が参加し、4Kカメラ、HDR対応4Kモニター、波形モニターや編集機器、8K関連機材など、今後、各局で導入の参考となる番組制作機器が数多く展示されました。
参加者の皆様に提出していただいたアンケートによりますと、ワークショップは「役に立った」、「また開催されれば参加したい」などの声が多数聞かれました。